このブログにもよく、こんな質問が届きます。
受験生
まず結論から言うと・・・
それ落ちます。
CA受験に涙はNGです。
例外はゼロではないのかもしれませんが、知っている限り、面接で泣いて通った子は一人も知りません。
内定した子の集まりでも、フライト中に泣く子はよくいるくらいですから、受験の面接程度で泣かれたら現場なんて無理ゲーですよ、と言っているようなものです。
・・・これには、安全性に関わる理由と、接客に関わる理由がきちんとあるんですね。
緊急事態にCAが泣いてたら旅客はパニくる
これは説明するまでもありませんが、「飛行機が緊急着陸します」とか、突然アナウンス入った際、旅客よりも驚き、号泣しているCAがいたら、どう思います???
旅客
CAも泣いてるってことは、俺たち・・・死ぬの?
ってなりません?
CAは緊急事態で泣いちゃダメです。
何のために訓練受けているんですかって話ですよね?爆
「残酷な判断」を強いられる可能性がある

進撃の巨人(7)女型の巨人
感受性が高く、優しくて他人への共感力に溢れている人は、確かに接客にはもってこいの人材なんですよね。
人として素晴らしいですし、できれば本当に、そのままでいて頂きたい。ばーん
・・・ただ、これがCAに向いているかと言えば微妙な話で。爆
CAの仕事って、優しい良い人なだけじゃ、務まらないんですよ。
というか、優しすぎたり同情心が強すぎると、精神病みます。
CAは時として、残酷な判断を強いられることがあるからです。
私は一度、年に一度の訓練にて、こんなケースのシュミレーション訓練を経験したことがあります。
緊急不時着30秒前に、近くに座っていた6歳の男の子が、恐怖のあまり、突然席を立ち走り始めてしまった。
通路のど真ん中で、「怖い」と叫んでいる。
何度席に座るよう叫んでも、パニック状態で足が動かない。
今すぐ走れば、もしかしたら、もしかしたら、間に合うかもしれない。
あと15秒、どうする・・・?
・・・私はその時、その男の子を「見捨てる判断」をしました。
もしこれが本当の事例だったら、高確率でその男の子は死にます。
でも私は、その子を助けるために、自分が立ち上がる判断はしなかった。
※AI系機長がその男の子役だったから見捨てたわけじゃないです。爆
じゃなければ、自分の命も失うし、さらには自分が助けるべき担当区分50人の命を救えなくなる可能性があるから。
客室乗務員は、多くの旅客の命を預かっているんです。
CA一人に対し、50人の旅客の命を任されていることがほとんどでしょう。
一人でも多くの人の命を助けるために、必要に駆られれば残酷な判断をしなくてはいけないことがあるんです。
同情心、共感心が強すぎると、感情に負けてしまって冷静な判断が出来なくなることもあります。
その判断の間違いが、助かるはずだった多くの人の命を奪ってしまう可能性だってある。
この訓練の後、私はただのシュミレーション訓練とは言え、かなり凹みました。
同僚や男の子役だった機長にも、あの判断で正しかったと言われたものの、素直に受け止めることも出来ませんでした。
すぐに立ち上がり、走っていれば、救えたんじゃないか。
どうすればあの男の子を救えたのだろうか。
自分が見捨てなかったら、生き残る可能性はゼロじゃなかったんじゃないか。
小さな子供にそんな判断ができる自分は、マジでサイコパスなのではないか。
((+_+))
・・・子供をもった今、私が当時と同じ判断を下せるかどうかは分かりません。
多分無理だと思います。
ぜひ、CAの仕事はただ「優しいだけ」ではできないことは、理解しておいてください。
・・・もちろん緊急事態っていうのはほとんど起きませんし、一生経験することなく終わる人がほとんどです。
でも、ニュースを見る限り、航空機の事故は減っていませんし、いつ、誰に起こっても、別に不思議ではないんですよ。
そもそも「飛行機」自体、自然の摂理に反しているんですから。
それに、このような残酷な判断というのは、なにも緊急事態に限った話ではありません。
一生懸命ママがお世話しているのに、ぎゃんぎゃん泣き続けていた赤ちゃんがやっと落ち着き眠りについた。
赤ちゃんを自分の隣の席に寝ころばせ、ママはようやくほっと一息できそう。
シートベルトはしていないっぽい。
シートベルト締めると、また泣き出しちゃうんだろうな。
CA
その時、機長から「今から揺れるよ~」と連絡が入った。
CA
早くママにベルト着用をお願いしよう。
はい、この状況で、そのママにアプローチした時、絶望的な顔で「ベルト締めると、またうちの子泣いちゃうんです・・・お願いします・・・勘弁して下さい・・・」と言われたとします。
そう言われて、あなたは
CA
泣こうが喚こうが、シートベルト締めてください
って言えますか?爆
※いや、もちろん言い方変えてくださいね。爆
丁寧な表現をしようがしまいが、結論は同じです。
泣こうが喚こうが、シートベルト締めてください。
これなんです。
わかります?
私も母なので、このママの気持ちはよくわかります。
やっと寝たと思った時の「ベルト締めろ」に対する怒りと絶望感は、本当によくわかりますよ。
・・・CAだって本当は言いたくないですし、ゆっくりしてもらいたいはずです。
でもダメなんです。
だって、安全じゃないから。
その揺れとやらで、赤ちゃんが宙に浮き、天井に突き刺さったらどうするんですか?
それが原因で下半身不随になったCAは存在するんですよ。
赤ちゃんが宙に浮き、近くに座る妊婦さんのお腹に着陸して、破水でもしたらどうするんですか?
似たようなケースで、流産となった妊婦さんもいるんです。日本に。
こういうシチュエーションって、本当に日常茶飯事なので、旅客の気持ちに共感・同情しすぎて涙・・・
それでCAとして大事なことが言えなくて、インシデントに繋がり、涙・・・
・・・これじゃダメでしょ?爆
CAの業務って、時に冷徹で残酷な面が無いと、やってられませんよ。本当に。
まぁ、毎日冷徹で残酷だとそれはそれで困るんですがね。(笑)
バランス大事です。
難しい旅客の遭遇率が高い
これもよくありますね。
特に日本人は多いです。
神経質で面倒くさいんです、要は。
こういう旅客に対峙した際に、ちょっと厳しいことを言われるたびに涙を流していては、心も体も持ちません。
- 右耳で話を聞きながら要点だけをつかむ
- 顔面はオートマティック共感モード発動
- 左耳で無意味な感情論と暴言を流す
- マニュアルの範囲で可能な限りの対応を左脳で考える。
- 右脳では今日の夕飯とか考えとく。
その旅客がその後どうなろうと
我が人生に関係なし。
ばーん
こういう感じで自己防衛してないと、一日の中で何度もメンタルやられてしまいます。
CAにゴネたところで、無理なものは無理な場合がほとんどなので、そういう迷惑なチャレンジは止めて頂きたいですよね。
一緒に働く他のクルーに負担がかかる
泣いているCAをキャビンに出すことはできませんから、単純に戦力が一人減るわけですね。
これもよくある話ですが、CAには、「女の涙」に厳しい方が多いです。(笑)
上に書いた理由からくる方も多いですし、泣かれると負担が増えるから鬱陶しいと思う方もいますし。
参考 お局様CA予備軍の特徴!中堅層は気を付けてくださいSoluna airport
ただでさえ日系航空会社の人員配置はカッツカツですし、その上、完璧な安全性と「上質なサービス」を求められますので、現場の負担が半端ではありません。
いや、無理だろ(笑)
ってレベルです。
・・・だから。
ソライチ
って、いつも思ってました。(笑)
まとめ
以上がCAが涙を流してはいけない理由です。
冷静沈着に物事を判断しないと、人の命に関わる重大インシデントに簡単に繋がってしまう危うさ、怖さ。
理不尽な暴言や、八つ当たりをされる頻度。
飛行機の中という、限られた空間、そして限られた時間の中で、終わらせなくてはならないタスクの量、それに全く見合っていない人員数。
一言で言うと・・・
泣いてる場合じゃないんです。
ばーん
現場は試験の倍以上過酷ですよ。
採用面接程度で涙を流していては、内定は取れないと思っていてください。
ではでは!
今日はここまでです^^
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